不毛とイライラのコミュニケーション
*「早く、早く!!」
子ども達が、周りの大人たちから一番多くかけられる言葉は「早く!」だそうです。ましてやこれを、感情的な怒りの言葉として投げかけられたら、それに素直に従う気持ちになるでしょうか? 相手との力関係でやむなく受け入れても、反発を感じますよね。
*恐怖心で支配する!?
ついやってしまいがちな「ママのいう事がきけないのなら出ていきなさい!」「あなたがそれを改めないのなら、実家に帰らせていただきます!」というような、恐怖心を利用して相手をコントロールしようとする言葉がけも、そこから相手の自主的な行動を引き出せるのでしょうか?
*指示や命令は自分のため
指示や命令をするのは、相手を自分に都合がいいように、自分の利益のためにコントロールしようとすることです。それで自分が期待する結果を得られる事もあるでしょうが、このように力でねじ伏せるやり方では、根本的な問題は何も解決していきません。
*自分は正しい
さらに、ほとんどの人は、成長の過程で身につけた自分の価値観を正しいと思い、それを通して物事を審判し、評価して生活しています。ですから、「あなたが間違っている、変わるべきだ」というような、自分の価値観を否定される言葉がけには、不快感や抵抗感を持つのです。
過去と他人は変えられない 変えられるのは未来と自分
*聴く、そして伝える
コミュニケーションは、相手の気持ちや思いをわかろうとして聴き、そして自分のそれを伝えるという双方向のやり取りで成り立ちます。では、それぞれ違う価値観を持ち、その時々の都合や気持ちもある人間が、それを上手に伝え合うためにはどうしたらよいのでしょうか。
*正直な心を伝えよう
そこで必要なのが、相手の行動や出来事に評価を下すことなく、「自分はあなたのその行動や出来事をこう思うよ」と、自分の正直な気持ちを優しく伝える自己開示的表現をすることです。これは、“私” を主語にして “私の気持ち” を伝えるので、“ Iメッセージ ” と呼ばれています。
*かける言葉は変えられる
人を外からの力で変えることは出来ません。変えることが出来るのは自分自身と、それによって変わる未来だけです。まずは自分の「言葉がけ」を少し意識して変えてみましょう。すると周りの人達とのコミュニケーションが変わり、あなたの心は満たされていきますよ。
*伝えなくては伝わらない
日本には「言わなくてもわかるでしょ」の “ 察する文化 ” があり、気持を伝える言葉を口にしないことが多いですね。身近な人には尚更その傾向が強いかもしれません。しかしそれでは、お互いの本当の気持ちを理解し合えません。さあ、まずはあなたから、大切な人に素直な気持ちを伝えましょう。
言葉の力を感じよう、上手く使おう!
*言葉には強い力がある
『言霊(ことだま)』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?これは、言葉にはなにかしら現実の出来事に影響を与える力があるという、古くから伝えられてきた考えです。そして実際に、言葉の心理的な影響力というのは、あなたが思っている以上に強いものなのです。
*言葉は心に届く
言葉は人の心深くに届きます。毒のあるマイナスの言葉は、受け取った相手はもちろん、口にした本人の心にも悪影響を与え、お互いにどんどんと負の連鎖にはまっていってしまいます。これでは、あなたの心はカラカラになるばかりで、望む結果は得られません。
*言葉がけの達人になろう
あなたは、どんな言葉をどんな風にかけられたら、気持ちがいいと感じますか?その答えが、家族にどんな言葉がけをしたらいいか、の答えでもあるかもしれませんね。あなたと大切なご家族の笑顔あふれる時間のために、ちょっとした言葉がけのコツをレッスンをしてみませんか。
