心を癒すお花について
四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しませ、元気
づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。
これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。
雨空に映える花 紫陽花( アジサイ )
紫陽花ほど雨の似合う花はないでしょう 。
気分の沈みがちな梅雨の季節に、鮮やかな花を咲かせる紫陽花の花… ✿
とても人気のある花のひとつですね。

『 紫陽花 』 という漢字表記は、中国 唐の時代の詩人 白居易 が、おそらくライラックだった
のではないかと思われる花に付けた名前を、平安時代の学者 源順 が、アジサイの花に
あてたことから、誤って広まった…と言われていますが、紫色の小さな花が丸く寄り添う姿は、
〝 紫の太陽 〟とも見えますよね。
さて、皆さんは紫陽花の花言葉というと、どんなものを思いうかべますか?
花の色が移り変わるので 『 七変化 』 とも呼ばれるところから、「 移り気 」 「 変節 」 というもの
があり、これがかなり有名かもしれませんね。
また、寒色系の花色からは、「あなたは美しいが冷淡」「高慢」などというものがあります。
しかし、ピンク系の花色のものには「元気な女性」、雨の季節に長く花を咲かせる姿から
「 辛抱強い愛 」、小さな花が寄り添って咲く姿からは「 一家団欒 」 「 家族愛 」などというもの
もあり、最近では母の日のプレゼントや、結婚式の飾り花としても人気が出てきています。

紫陽花の原種は、日本に自生するガクアジサイで、その花言葉は「 謙虚 」 です。
その美しい青色に魅せられた西洋人が、紫陽花を欧米に持ち帰ったのですが、土壌が違うので
別の色の花が咲いたのです。
そして、さまざまな色の花を咲かせるために、品種改良が行われるようになったといいます。
もともと土の種類によって花色の変わる紫陽花を、更に七変化、「移り気」にしたのは人間のよう
ですね。
日本古来の紫陽花は、雨の中謙虚に、辛抱強い愛情に満ちあふれ、鮮やかな花を静かな佇まい
で咲かせる…そんな花だったようです。

これは、我が家の庭に咲く、〝 ブライダルベール 〟 …。
お花やさんに勤めていた長女から、数年前にプレゼントされたものです ♡
その長女も、この6月1日に入籍し、お嫁さんになりました。
ポワンとして見えるけれども、芯の強い彼女のこと、きっと 「 家族愛 」 に満ちた家庭を築いて
いってくれることでしょう。
結婚式は11月…。
彼女のウェディングドレス姿は、どんなブライダルベールに包まれるのでしょうか…♡