心を癒すお花の話
四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しませ、元気
づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。
これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。
ミニーマウスの庭を飾る花 ペチュニア
夏の花壇を色とりどりに彩る、ナス科ペチュニア属の花〝ペチュニア(Petunia)〟の名は、原産地
ブラジルの先住民の言葉で、タバコを意味する〝Petum〟 に由来するそうです。
「あなたと一緒なら心が和らぐ」 「心のやすらぎ」 という花言葉も、最近は何かと肩身の狭い
愛煙家にとっては、大きくうなずくところなのでしょうか。

日本には、江戸時代に渡来し、その姿がアサガオに似ていたことから、『ツクバネアサガオ』と
呼ばれました。 しかし、多湿な日本の気候に合わず、あまり人気が出なかったそうです。
しかし近年、サントリーが日本で育てやすいように品種改良をしたことで人気が高まり、今では、
500以上もの品種があるそうです。

さて、私には、ペチュニアの花といえば思い出すものがあります。 それは、娘達が小さかった
時に、何度となく繰り返し観た 『 ミッキーのつむじ風 』 というディズニーの短編映画です。
「 ペチュニアの花を踏みつけないでよ~! 」 と、ミニーがハンカチを振りながらミッキーに言
うセリフ…♪ 娘達もよくまねをしていたものです^^!

そういえば、当時はまだビデオカセットテープでしたよ・・・。
そして、ペチュニアの花が品種改良され、夏に人気の花になったのもこの頃からだったよう
ですね。

時代は急速に移り変わり、ちょっと前の普通は、あっという間に時代遅れになっていきます。
そのテンポについていけず、戸惑う事も多い私ですが、そこには、ただの夢物語を実現して
きた、人間のあくなき挑戦が積み重なっているのだなぁ…と、ペチュニアを眺めながら、そんな
事を思いました。