心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しませ、元気

づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

エキゾチックにして可憐な花  プルメリア

プルメリアは、世界中の熱帯地方で一年中花を楽しめる花木です。 そのエキゾチックにして可憐

な花姿と、甘く優美な香りは、開放的な南国の風景を思い出させます。

花びらにぽってりとした厚みがあり、摘んだ後もしばらくもつので、ハワイやタヒチでは〝 レイ 〟

や髪飾りにも使われます。 また、この花は女性の守り神とされ、ハワイアンジュエリーのデザイン

としても人気があります。

ハワイには、満月の夜明けに、まだ朝霧に包まれたままのプルメリアの花を集めてレイを作り、

それを好きな人に渡すことが出来れば、その夢が叶う・・・という言い伝えがあります。

また、プルメリアの5枚の花びらは、〝 ALOHA 〟の5文字を表していて、その精神の象徴

なのだ…というお話を聞いたこともあります。 

〝 ALOHA 〟 の精神・・・とても素敵なのでここでご紹介させてください。

A は Akahi ( アカハイ ) で〝 優しさにより表される親切さ 〟 L は Lokahi ( ロカヒ ) で

〝 調和により表される和合 〟 O は 'Olu'olu ( オルオル ) で〝 快さにより表される喜び 〟

H は Ha'aha'a ( ハアハア ) で〝 慎み深さにより表される謙虚さ 〟 そして最後のA は

Ahonui ( アホヌイ ) で〝 忍耐により表される我慢強さ 〟・・・。

広く、優しく、強く、そして人にも自然にも謙虚な精神、それが〝 ALOHA 〟のようです。

さて、私たちぐらいの年代の方は、プルメリアと聞くと 『 プルメリアの伝説 』 を思いうかべる方

も多いのではないでしょうか。 1983年7月公開の松田聖子主演の映画で、お相手役は中井

貴一でした。 主題歌は、松本隆作詞 細野晴臣作曲の〝 天国のキッス 〟

映画館で見た記憶はないのですが、テレビででもみたのでしょうか・・・。 ハッピーエンドでは

ない純愛ものだったような気がします。 主題歌は、私の十八番コレクションの一曲です

ハワイのあるホテルに、大きなプルメリアの木が美しいビーチハウスがあります。

ノーベル文学賞を受賞した川端康成が、ハワイ大学で記念講演をした時にも滞在したという

ホテルで、その滞在中に書かれたエッセイに、このビーチハウスの朝の情景が川端康成らしい

美しい日本語で描かれています。

ここを訪れてみたい…ずっと願い続けていたことが実現したのは今から約5年前のことです。

ちょうどこの写真のような …、というか、これはそのビーチハウスに間違いないと思うのです。

咲き誇るプルメリアの花、ハワイの青い海、心地よい貿易風、そして、朝の陽射しを受けて

キラキラときらめくグラス・・・。 あまりに美しい思い出の一場面です。

これは我家のプルメリアです。 温暖と言われる湘南地方でも、冬の寒さには耐えられないの

で鉢植えで、高さ30センチ少々の小さな木ですが、毎年たくさんの花を咲かせてくれます。

「 恵まれた人 」 「 気品 」 「 陽だまり 」 「 内気な乙女 」 などの花言葉を持つプルメリア

夏の暑さに疲れた心と身体を癒し、この上ない幸福感を運んでくれる、私にとってはちょっと

特別な花なのです。


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