心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しませ、元気

づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

花の中の花 イランイラン

バンレイシ科という、日本ではあまり馴染のない熱帯地方に分布する科目の花木 イランイランは、

平均12メートルもの樹高に達し、一年中花を咲かせます。  しかし、耐寒性がないので、日本で

出回っているのは鉢植えの園芸種で、冬は室内で管理し、真夏にだけ花を楽しめます。

〝 イランイラン 〟 というのは、タガログ語で 『 花の中の花 』 という意味です。 この花は濃厚な

芳香を漂わせるので、Perfume Tree ( パフュームツリー ) とも呼ばれています。

花言葉は 「 乙女の香り 」 「 誘惑 」 で、この香りにふさわしいものになっていますね。

イランイランの花は、写真のように細長い花びらが、軽くねじれながら垂れ下がるように咲きます。

また、この花は、咲きはじめは淡い緑色で、次第に黄緑色から黄色へと変化し、それに伴い芳香

を放ち始め、夕方から朝にかけてはより強く香ります。

エキゾチックな甘さのある魅惑的なその香りは、かなり濃厚でセクシーでもあり、人によって好き

嫌いがはっきりと分かれるものかもしれませんが、インドネシアでは、新婚夫婦のベッドの上に

この花を散らすという風習があるそうですよ。

イランイランの花から水蒸気蒸留法で抽出されたエッセンシャルオイルは、アロマテラピーで

使用されます。 この香りは、アドレナリンの分泌を抑えてゆったりした気分をもたらし、幸せな

気持ちで満たされるように感じる効果があります。 

また、〝 女性としての魅力や甘さ 〟を引き出す香りとも言われ、つい心が厳しさや完璧主義

に傾きがちになる私にはお守りのような精油です。 ですので、そんな自分を感じたら、バスソ

ルトに使ったり、柑橘系の精油とブレンドして、ディフューザーで芳香浴をして楽しみ、心を

リセットしています。

これは我家のイランイランです。 今年も厳しい冬を何とか乗り越えて、花を咲かせてくれま

した。 今咲いているのは3輪ほどですが、2階の寝室に置いていても、ほんのりと玄関先に

までその香りが漂ってきます。 年に一度、期間限定の植物からの貴重なプレゼントです。

ずいぶん前ですが、何かの雑誌で、ユーミンこと松任谷由実さんが、「 作詞・作曲の時には、

イランイランの精油を香らせている・・・。」 と読んだことがあります。 イランイランの香りを

嗅いだからと言って、ユーミンと同じようにクリエイティブになれるわけではありませんが、

実は私の永遠の課題、〝 優しさや甘さ 〟を呼び起こすための〝 秘薬 〟としてなくては

ならない大切な花です。


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