心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しませ、元気

づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

強く美しい秋の花 秋明菊(シュウメイギク)

9月から10月の、秋の盛りに菊に似た花を咲かせる〝 秋明菊 〟。 しかし、シュウメイギクは菊の

仲間ではなく、アネモネ属の植物で、英名ではジャパニーズ・アネモネと呼ばれています。 古い時

代に中国から渡来し、野生化したものだといわれ、今でも、北海道をのぞく全国各地に自生してい

ます。 ちなみに、中国では〝 秋牡丹 〟と呼ばれています。

シュウメイギクの花びらのように見えるところは実は〝 ガク片 〟です。 同じ仲間のアネモネや、

紫陽花なども、花びらように見えるところがガク、ということで有名な植物です。 でも、これが花びら

であろうとガクであろうと、その美しさには、何の変りもありませんね。

写真は我家の八重のシュウメイギクです。 ごらんになっていただいてお分かりのように、葉は根元

に集中していて、花の周りには比較的小さな葉だけが付くので、草姿がすっきりとしていますね。

これはいわゆる園芸種のもので、山野草のシュウメイギクに、〝 タイワンシュウメイギク 〟を交配し

て、ヨーロッパで品種改良されたのもです。  

地下茎を伸ばしてふえ、すらりと伸びた茎の先に花径5~7センチほどの楚々とした花を咲かせます。

秋風に揺れるその様は、少し儚げで何とも言えない風情があります。 気品のある和風のイメージで

茶花にも使われますが、意外に、洋風の庭に植えたりアレンジメントに入れてもしっくりとしますよ。

そして、大人しいだけではない、強さや優しさ、しなやかさ、きっぱりとした感じ ・・・そんなところもこの

花にはあるように思えるのです。

仲間の植物であるアネモネには、悲しい伝説があり、花言葉も切ないものになっていますが、シュウ

メイギクの花言葉もやはりそういったものが多くなっています。 「 淡い思い 」 「 多感な時 」 などもあ

りますが、「 忍耐 」 「 薄れゆく愛 」 「 耐え忍ぶ恋 」 など、物寂しいものも …。

それは、夏から秋への季節の移り変わりのイメージなのでしょうか…。 夏の恋は秋には終わる …

ともいいます。 竹内まりあの歌にも 『 September 』 という恋人の心変わりを歌った名曲があります。

いつもながら時代背景が古くて申し訳ございませんが、私の中では、シュウメイギクのイメージは、

まさにこの歌なのです。 よろしかったら聴いてみて下さいませ


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