心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しませ、元気

づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

萬葉歌人に愛された花  

しなやかな枝を伸ばして美しい紫紅色の花をつけ、秋の訪れを知らせてくれる萩は、〝 秋の七草 〟

の一つで、古くから山野に自生し日本人に愛されてきました。 秋の風にそよぐ姿はなんとも風情が

あり、『 萬葉集 』 に納められたの約4500首の歌の中、萩に関したものが142首もあるそうです。

そんな歌を読むと、秋には男性も女性も髪に萩の花を飾り、恋文をこの花の小枝に結び贈りあっ

ていた・・・そんな風雅な様子が見えてきます。 〝 恋文 〟…今や絶滅危惧ともいえるこの言葉に

なんとも言えない秘めやかなときめきを感じるのは私だけでしょうか。

萩はその花を愛でるだけでなく、枝や葉は家畜の飼料や屋根を葺く材料にされたり、葉を落とした

枝を束ねてホウキにしたり、根を煎じてめまいやのぼせの薬にしたりと、人々の生活とともにあり

広く活用されてきました。

やせた土地でもよく育つので、今でも緑化対策用の植栽として使われることも多く、控えめな姿の

奥に秘めたたくましさが、古来から日本人が育んできた心に通じるようにも思えます。

その花言葉にも 「 物思い 」 「 内気 」 「 過去の思い出 」 という萩の花の姿や、どことなく寂しげな

風情にちなむものと、しなやかに風にそよぐ姿からか 「 柔軟な精神 」 というものもあります。

さて、9月20日から今日9月26日までが今年の秋のお彼岸ですが、皆さまは〝 おはぎ 〟を

召し上がりましたか? この〝 おはぎ 〟の〝 はぎ 〟は萩の花にちなんだものですね。

ちなみに、春のお彼岸の〝 ぼたもち 〟は牡丹の花にちなむものとなっています。

そして、明日9月27日は今年の中秋の名月です。 中秋の名月は必ずしも満月というわけでは

なく、今回も満月は翌28日の11:51です。 ということは、今年の中秋の名月は、私が愛する

〝 14番目の月 〟を愛でるという事ですね。 なんだかワクワクとしたお月見になりそうです!

中秋の名月には、萩の花、ススキを月見団子などとともに月に供えるという昔ながらの風習…

和菓子屋さんでは、この日に月見のお菓子を買うとススキを添えてくれたりしますが、今は

どのぐらいのご家庭でこの行事を楽しまれているのでしょうか。

我家の娘達がまだまだ幼かった頃、お月見に用意したお団子やリンゴ、柿などを食べたがった

ので、「 これは今日の綺麗なお月様のためのものだから、お月様が食べてからにしようね。」 と

言い聞かせたら、リンゴやらお団子を手に取り、月に向かって「 お月様、どうぞ~~!! 」 な

んて言っていたなぁ … 。 

思い出話が多くなるのは、歳を重ねた証拠かもしれませんが、その時その時を楽しんだこと、

それが思い出、心に残る人生の足跡のようなものだと思います。 二度と訪れることのない

今この時をどう過ごすか…風に揺れる赤紫の萩の花を眺めながらそんな事を思う秋のひと時

です。


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心理カウンセラー永倉知佳(ながくらともか)による子育てママのためのセラピー&カウンセリング・魔法の質問講座

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