〝心を健康にたもつ〟ということ その6
さて、今日は〝心を健康にたもつ〟ということについての第6回目、心の不調に気づいた
時に、とりあえずすぐにできるケアの3つ目についてお伝えして参ります。 呼吸、循環、消化、代謝など、生命の維持を司っているのが自律神経です。そしてそれは、 〝闘争か逃走の神経〟と呼ばれる交感神経と、身体がゆっくりしている時に働く副交感
神経という相反した働きを持つ2つの神経系で構成されています。 健康であるためには、この2つの神経系が、バランスよく働いている状態が望ましいので
すが、身体がストレスを感じると、交感神経が優位に働き、心身ともに興奮した状態が続く
ようになってしまいます。 こんな状態では、身体はもちろんですが心もクタクタになってしまいますね。 そんな時に
役に立つ方法の一つに、アロマテラピーがあります。

香りは、痛みが伝わるよりも早くたった0.2秒で、脳のなかで本能や情動を司っている、大脳
辺縁系といわれるところに届きます。 ですので、好きな香りを嗅ぐと理屈抜きでリラックスでき、 副交感神経を優位に働かせることが出来るのです。 デュフューザーなどの特別な道具がなくても、ティッシュやハンカチなどに、自分の好きな香り
の精油を落として嗅ぐ… そんな手軽な方法でも、リラックス効果を得ることが出来ます。 もちろん、精油には、気持ちを落ち着かせる作用のある成分を含んだものもありますが、好み
でない香りはストレスですので、自分にとって心地よい香りを選んでみましょう。 さらに言えば、精油でなくても、たとえばコーヒーやお茶の香りなどでも、自分がリラックスできる
ものでしたら、それを嗅ぐことでも、十分な効果が得られます。 心を健康にたもつために、自分の生活にあったやり方で、手軽に香りを愉しむことを、生活に取り
入れていっていただければと思います。
