〝心を健康にたもつ〟ということ その12
さて、今日は、〝心を健康にたもつ〟ということについての第12回目。 様々な不調のもとである、
交感神経の優位を引きおこす〝ストレス〟とはどんなものなのかということの2回目をお伝えしてい
きたいと思います。 昨日お伝えした、いわゆる精神的なストレス以外にも実は〝化学的〟といえるストレスがあります。 そのトップバッターは、食品に含まれる成分です。最近の研究で、食事による血糖値のアップダウンが 〝うつ〟にもつながるストレスと言われるようになりました。
血糖値を上げる栄養素は糖質です。 それ自体は大切なエネルギー源で、特に脳細胞は、そのほと
んどの活動エネルギーを基本的に糖分に頼っています。 なので、十分な糖分の摂取は必要なので
すが、それを急激に上昇させると、大きなストレスとなるのです。

ブドウ糖を100とした時、これと比較して血糖値をどれぐらい急上昇させるか、という指標がGI値と
言われるものです。 GI値の高いものの代表といえば精製された白砂糖です。ですので、それをたっぷり使ったお菓子は
要注意ですし、白い食パンや白米、うどん、そうめんなども、同じくです。 これらを食べる時には、
先に食物繊維の豊富な食品をよく噛んで食べておいたり、たんぱく質や乳製品などのGI値の低い
食品と一緒に食べるなどの工夫をして、血糖値の急上昇をおこさないようにすることが大切です。

その他には、コーヒーなどに含まれるカフェインも、摂取の仕方によっては、心と身体のストレスとなり
ます。 カフェインは興奮作用があるので、眠気覚ましや朝一番に元気を出したいときなど、私も愛
飲していますが、過剰摂取は自律神経を狂わすストレスとなってしまいます。

その他では、食品添加物や排気ガスなども、化学的なストレスといえるものになります。 では、次回はそれ以外のストレス要因についてお伝えして参りますので、また読んでいただけたらとても
うれしいです。