〝心を健康にたもつ〟ということ その16
今日は、〝心を健康にたもつ〟ということについての第16回目です。 さて、心が不調になる要因は、様々なストレスだということをお伝えしてきました。 その中で、身体の
ゆがみや食事など、改善していった方がよいものがある一方、気候や気象などのように、上手く付き
合っていくことが必要なものもあります。 では〝精神的なストレス〟はどうでしょうか。 「ストレスは生活のスパイスと考えなさい」 これはストレス学説を提唱した生理学者 ハンス・セリエの
言葉です。 一般にストレスは悪いものと思われていますが、そのすべてが有害なわけではありません。 適度な
ストレスは心を引き締めて、仕事や勉強の能率を上げたり、心地よい興奮や緊張の状態を私達に
与えてくれます。 しかしそれが度を越したものとなると、心や身体が適応できなくなり、ダメージを与
える…という事になるのです。

なので、何よりも大切なのは、〝過ぎたるはなお及ばざるがごとし〟の精神かと思います。 あらゆることでバランスをとり、過剰なストレスのかからないような生活をすること、そして、今の自分の
ストレスレベルに気付き早めにそれに応じた対処をすること…。 そしてもう一つは〝ストレス=悪者〟という思い込みに囚われないということです。 ストレスには生
活のスパイスとしての良い側面もあるのですから! これについては、スタンフォード大学の健康心理学者ケリー・マクゴニガルさんが、その著書 『スタンフォー
ドのストレスを力に変える教科書』 でとても分かりやすく述べていますので、よろしかったらご参考下さ
いね。 こちらで↓2013年TEDでの講座の動画も見ていただけます。 ケリー・マクゴニガル 「ストレスと友達になる方法」 たかがストレス、されどストレス。〝心を健康にたもつ〟ということのためにはこれとどう向き合い、どう対処し、
どう付き合っていくか…それがポイントという事ですね。