心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しま

せ、元気づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

恥ずかしがり屋の淑女 シクラメン

冬の花屋さんの店先で、あふれんばかりに咲き誇るシクラメン。 まさにこの季節の定番鉢

植え植物ともいえる花ですね。 原産地は地中海東部沿岸から西アジアで、ハート型の

葉っぱの中から蕾を持ち上げて咲く花の、上に強くそりかえっている5枚の花びらが特徴的

です。

日本には明治時代に伝わり、和名の〝篝火花(カガリビバナ)〟は、このそりかえった花び

らの形を見たある貴婦人が、「 これはかがり火のようですね。」 と言ったことから、植物学者

牧野富太郎氏によって名づけられました。

戦後になって急速に普及するようになり、 国内でも盛んに品種改良が進められ、最近では

黄色や紫、二色咲きなど様々な花色や、フリンジや八重など咲き方も様々なものを楽しむこ

とが出来るようになりましたね。

このうつむいて咲くシクラメンには、こんなお話も伝えられています。 草花が好きだったソロモン王は

王冠に花のデザインを取り入れたいと考え、いろいろな花と交渉しましたが、なかなか承諾してもらえ

ませんでした。 そんななか、ソロモン王が訪ねてきたのはシクラメンのところでした。 そして、シクラメン

はこの話を受け入れてくれたのです。

そんなシクラメンにソロモン王が感謝の言葉を伝えると、それまで上を向いていたシクラメンが、うれしさ

と恥ずかしさのあまり、うつむいてしまった・・・というのです。

シクラメンがうつむいて咲くのは、雨から花粉を守るためなのだそうですが、その姿から、花言葉も

全般には、「 遠慮 」 「 気おくれ 」 「 内気 」 「 はにかみ 」 などが一般的ですが、家族が集まって

過ごす冬のリビングなどに置かれるイメージからか「 絆 」 というものもあります。 色別では、白は

「 清純 」 ピンクは 「 憧れ 」 そして赤には、反り返った赤い花びらが炎のように見えるということで

「 嫉妬 」 などというものもあるのです。

シクラメンといえば小椋佳さん作詞作曲の 『 シクラメンのかほり 』 …と連想するのは、私と同世代

あたりの方だけでしょうか…。 1975年に布施明さんが歌って大ヒットしましたね。 当時は、シク

ラメンには〝香り〟はないものでしたが、近ごろでは、〝香り〟のあるものも栽培されています。

園芸品種と野生種をかけ合わせて作られたという〝香り〟を持つシクラメン。 ほんのりと感じる

その香りには、バラの香りと共通の成分が含まれていますが、うつむきがちなその姿と同じようにそ

れもあくまでも控えめです…。

恥ずかしがり屋の冬の淑女、シクラメン。 冬生まれなのに寒さに弱い私には、心に灯るかがり火

のような花です。


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心理カウンセラー永倉知佳(ながくらともか)による子育てママのためのセラピー&カウンセリング・魔法の質問講座

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