人はなぜ未熟なまま生まれるのか

前回のブログで取り上げましたが、多くのお母さんたちを、そしてかつては私も苦しめられた赤ちゃんの

〝夜泣き〟そして、2歳ぐらいから始まる〝イヤイヤ期〟…。こんな現象があるのは実は人間だけ

なんです。

そして、その原因はずばり〝脳〟にあるのです。多くの動物は、生まれた時から脳がかなり発達して

いますので、睡眠のリズムも大人と変わらなかったり、ある程度自立することができますね。 でも、人間の新生児の脳は約400グラムと、成人の3分の1以下という超未熟な状態で生まれて

くるのです。

では、なぜ人間の赤ちゃんはそんなに未熟な状態で生まれてくるのでしょうか。 その原因は約700万年前にさかのぼります。このころ、人間は進化の過程で〝二足歩行〟をはじ

めたのです。

二本足で立ち上がるということは、大きな進化のステップなのですが、引き換えに、身体に大きな負担

と変化をもたらしました。 そんな中で、骨盤の形が大きく変わり、産道はせまくなってしまったのです。 これによって、人間はまだ脳が未熟で小さいうちに赤ちゃんを産まざるをえなくなったのです。 いわゆる〝イヤイヤ期〟と言われるものも、本能的な欲求を抑える働きをする前頭葉(前頭前野)が

未発達なために起こるのですね。

未熟なままの脳で生まれる人間は、それをゆっくりと発達させていくことで、どんな環境にも適応的に

生きていけるようにしているというのです。 二足歩行と引き換えに、未熟なままで赤ちゃんを産むこととなった人間…。 なんで子どもがこんな

ことをしているのか、ということを親が理解することが出来れば、対処の仕方は変わるし、周りの大人

たちが理解することが出来れば、もっと子どもたちを取りまく環境も変わるだろうな…! この事実を、もっともっと多くの人たちに知ってもらいたいと、私は強く願っています。


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