心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しま

せ、元気づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

豊かな実りをもたらすピンクの絨毯 桃の花

梅が終わり桜が咲くころ、桃の花もそのころんとした可愛らしい花を咲かせます。 〝モモ〟と

いう名称の由来は諸説ありますが、この木がたくさんの実を成らせることから〝百(モモ)〟が

果実の名前になったという説や、実が赤いので〝燃実(モエミ)〟が由来だ…というものなどが

よく言われています。

桃の原産地は中国ですが、シルクロードを通ってペルシアからヨーロッパに伝わったので

桃の英名〝Peach(ピーチ)〟は〝ペルシア〟が語源と言われます。 また、日本への渡

来はかなり古く、弥生時代の出土品の中からすでに、桃の種が見つかっています。

中国では、桃は〝仙人の果物〟とされ、豊穣と多産の象徴であり、不老長寿を与え、邪気

を払う神聖な力もあると信じられています。 お祝いごとの席でいただく、桃の実の形をした

〝桃饅頭〟を、皆様も中華料理店などで召し上がったことがあるのではないでしょうか。

そして、日本でも古くから、桃には鬼や悪魔を退散させる魔除けの力があるとされており、

 『古事記』にはイザナミノミコトが桃を投げつけて鬼女を退散させる話や、桃から生まれた

男の子が鬼を退治する、おなじみの民話『桃太郎』が語り継がれたりしているのです。

女の子の健やかな成長と幸福を願う行事〝ひな祭り〟が〝桃の節句〟として広まったの

もそんな意味があってのことなのですね。

桃には花を楽しむための〝花桃〟と、食用の実を収穫するための〝実桃〟があります。

そして、花桃の花は、八重桜のようなたくさんの花びらをつける華やかなものになり、実桃

の花には、桜に似た一重のものが多いです。

大きく、たわわに実る果実は、甘い香りとジューシーな味わいで、贅沢ではありますが、私

の大好きなフルーツの一つです。 風水でも豊かさや実りの象徴とされ、特に女性の魅力を

グンと引き上げてくれるパワーフルーツとされているそうですよ。

中国の詩人 陶淵明の「桃花源記」に描かれているのが、桃林に囲まれた平和で豊かな

別天地〝桃源郷〟です。 この季節に甲府盆地を訪れたときに、一面にピンクの絨毯が広

がる景色はまさにユートピア…! ため息が出るほどの美しさでした。

花言葉は 「私はあなたのとりこ」 「天下無敵」 「気立ての良さ」 「チャーミング」・・・。

どれもこの花にふさわしいような、まだまだ不足なような…。 そして今からこの実にかぶり

つく至福の時が待ち遠しい私です (^^♪


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