心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しま

せ、元気づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

幸運のシンボル クローバー(シロツメクサ)

春の野を一面に覆いつくすシロツメクサ・・・♪ 四葉のものを探したり、花を摘んで指

輪や花冠を作った思い出は、どなたにもあるのではないでしょうか。 

属名のトリフォリウム(Trifolium)はラテン語の〝tres(数字の3)〟と〝folium(葉)〟に

由来し名付けられました。

キリスト教では、父(神)と子(キリスト)と精霊は、一つの神が3つの姿になって現れた

ものと考え、これを〝三位一体〟と呼んでいます。 432年に、アイルランドを訪れた

司教 聖パトリックは、3つの葉をつけるクローバーを使ってこの考えを説明し、キリス

ト教の布教に努めました。

それにちなみアイルランドでは、今でも3月17日の聖パトリックの祝日にはクローバー

を胸にさす習わしがあります。 私事ではありますが、我が家の長女が結婚式を挙げ

たのも、アイルランドから移築した聖パトリック教会でしたので、結婚式の儀式には

クローバーを模したものが使われていましたよ。

日本には、江戸時代にオランダから輸入された〝ギヤマン〟と呼ばれたガラス製品

の梱包に、乾燥させたクローバーが詰め物として使われ伝わってきました。 このこ

とから〝詰草〟と呼ばれ、明治時代以降には家畜の飼料として栽培され始めて、次

第に野生化したようです。

クローバー等のマメ科植物の根に共生する根粒菌には、空気中の窒素を取り込んで

たくわえ、土壌を肥沃にする効果があるため、近年でもまた、緑化資材として注目され

ているようです。

また、クローバーといえば、なんといっても世界で最も生産量が多く、寒い地方の代表

的なハチミツが取れる蜜源植物です。 淡い色にフローラルで上品な香り、味にも癖が

なくあっさりしており、どんな料理にも合い、紅茶やハーブティなどにもおすすめです。

クローバーの花言葉は 「私を思って」 「幸運」 「約束」 といかにも私たちが持っている

イメージ通りのもののほかに、実は 「復讐」 などという意外なものがあります。

この理由には諸説ありますが、ここでは私の一番好きな説をご紹介しますね。

それにはまず、たくさんの三つ葉の中から四葉のクローバーが生まれる理由について

お話しする必要がありますが、その一つは遺伝子要因です。 突然変異が起こって、

四葉が生えてくるということです。

そしてもう一つが、生長点が傷つくことによって、そこからもう一枚の葉が出てくるという

ことです。 道路や公園など、人に踏みつけられる確率の高いところで四葉が見つかり

やすいのはそういった理由なのです。

ただ置かれたところで、ひっそりと咲いているにもかかわらず、次々に踏まれては傷つけ

られるクローバ…。 しかし、それに打ちひしがれるのではなく、バネにして、幸運のシン

ボルの四葉を生み出しているのです。

スペインには〝幸福に暮らすことが最大の復讐である〟ということわざがあるそうです。

まさにクローバーの生きざまそのもの…ではないですか! 

人生にも本当に色々なことが起こるものです。 相手に悪意があるなしにかかわらず、

心が傷つくことも少なくはないですよね。 でも、いつまでもそれに囚われているので

はなく、そこからも何かを学び、立ち上がり、歩んでいくことが、前向きな〝復讐〟…

なのではないでしょうか。

何気ない野の花…。 その美しさとたくましさに心惹かれる春のひと時です。


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心理カウンセラー永倉知佳(ながくらともか)による子育てママのためのセラピー&カウンセリング・魔法の質問講座

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