心を癒すお花の話

四季のある国に暮らしていると、季節ごとに、その姿かたちや色、香りで、私たちを楽しま

せ、元気づけ、癒してくれる草花たちとの出会いに恵まれます。

これは、そんな草花をこよなく愛する私がお届けするメッセージです。

子孫繁栄の花 酢漿草(カタバミ)

酢漿草(カタバミ)は世界中に分布している多年生の植物で、日本では道端や庭、畑など

の地面を這っていたるところに自生しています。

地下に球根を持ち、さらにその下に根を下ろして育ち、横に茎を広げて育つので、非常に

繁殖力が強く、いわゆる〝雑草〟と呼ばれる植物で、庭に入り込まれますと、出て行って

もらうのは困難きわまる強者です。 

花が咲いた後には、円柱状で先がとがった槍のような形の果実が、まっすぐに上を向い

てつき、熟すと種を勢いよく弾き飛ばします。

芝生などの大敵と言われていますので、私も見つけると引き抜くのですが、ハート形の

3枚の葉といい、小さな5弁の黄色の花といい、何とも可愛らしく、ときにその手を止めて

見入ってしまいます。

〝酢漿草〟と漢字で書くのは、その葉と茎にシュウ酸が含まれていて酸っぱいからで、属名の

〝Oxalis(オキザリス)〟もギリシャ語の〝oxys(すっぱい)〟が語源となっています。

カタバミのハート形の葉は、クローバーと見分けがつきにくいものですが、クローバーは葉に白

い線が入っているのに対して、カタバミはご覧のとおりの緑一色です。 

また、夜になるとどちらも眠るかのように葉を閉じるのですが、クローバーは内側に、カタバミは

外側に向かって閉じるのです。

そして、このカタバミにも、四葉や六葉などが発生することがあります。 しかし、クローバーに比

べて環境耐性が高いため、その発生率はぐっと低くなるようです。

カタバミは、スペインやフランスなどでは、キリスト教で 『主をほめたたえよ』 を意味する〝ハレ

ルヤ〟とも呼ばれます。 これは、復活祭の〝ハレルヤ〟が唱えられる時期に、この花が咲き

出すことにちなんでいるそうで、花言葉の 「喜び」 はここから来ているのです。

また、別名〝鏡草〟とも言われ、かつては真鍮製の仏具や、鉄製の鏡などをこの葉で磨いたそ

うで、心を込めて磨くと、思う人の顔がそこに映る…などという言い伝えもあったようです。

「輝く心」という花言葉は、これにちなんでいるのですね。

カタバミの仲間には、白やピンクの花を咲かせるもの、紫の線の入った白い花を咲かせるもの

などもあります。

西洋では古代から、ヘビなどの毒をもった生き物をよけるお守りとされており、魔女もカタバミの

お守りには手が出せないと思われていたそうです。 また、兵士たちにも、これを剣のツカに結

び付けておくと、密かに忍び寄る敵からも、身を守ることが出来ると信じられていました。

日本でも、この花を意匠した〝酢漿草紋〟は、藤・桐・鷹の羽・木瓜と並んで〝五大紋〟の

一つに数えられています。 その繁殖力の強さが〝家が絶えない〟に通じ、特に武家の間

では家運隆盛・子孫繁栄の縁起かつぎで、家紋としてもちいられたそうですよ。  

土佐の長宗我部家の〝七つ酢漿草〟などはその代表的なものといえますね。

母の日を前にして、なぜ今日のお花はよりによって雑草の〝カタバミ〟なの? と思われた

方も少なくないでしょうね。 確かにあっという間に広がるこの植物は、厄介者かもしれませ

んね。 ただ、人が手を加えて作り上げた園芸種にはない、素朴な美しさ、可憐さに、ここの

ところの私は心惹かれるものを感じるのです。

そして、この花には 「 あなたと過ごしたい 」 「 心で感じる 」、そして「 母のやさしさ 」 などと

いう花言葉もあります。 いかがでしょうか、母の日の前日に、この花についてお伝えしたい

という私の思いが少しでも伝われば幸いです…。


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心理カウンセラー永倉知佳(ながくらともか)による子育てママのためのセラピー&カウンセリング・魔法の質問講座

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